愛は惜しみなく与う④

「皐月ちゃんが思ってるよりもずっと、あたし結構凄いやつやねん」


やし、ここにはいて欲しくないかな。
とりあえずさっき、泉には電話した。ま、かけたものの、話せへんからあたしのポケットのなかでガサガサゆうてるだけやけど

伝わるやろ

皐月ちゃんが逃げて新に電話してくれれば多分大丈夫


「もういいか?」


話しかけてきた加古先輩とやらは、すごく冷静だった


「皐月、悪いな。こいつらが嫌がらせしてたの知らなかったわ」

悪い。そう言う加古
ま、一応元カレなんやし、好きやった時もあったんやろうから…とは思うけど


こいつが写真撮らんかったら、こんなことにはなってない


「なぁ、あんた、峰岸杏だろ?」

「ご丁寧に、フルネーム把握してくれてありがとう」


なんやこいつ。なんであたしの名前知ってるんやろ。チームはもう無いってゆうてたよな?


「俺はあんたに用があんだ。皐月を使うつもりはなかったけど…まさか烈火のお姫様と居るとは思わなかったから。利用させてもらった」


…え?ちょっと待って。どういうこと?

あたしに用があって、皐月ちゃんを利用?