愛は惜しみなく与う④

皐月ちゃんをとりあえず無理矢理起こす


「あれが、加古先輩やな?」

「うん」

「なんとかするから、逃げれるか?前住んでたならこの辺わかるよな?」

「う、うん」

「ほな、走れってゆうたら、走って、新の家の方行って。ほんで新にすぐ電話して迎えにきてもらい」

「杏ちゃんはどうするの?」

「あたしはこいつぶっ飛ばしてから、すぐ行くから」

でも…置いていけないよ。そう言う皐月ちゃんやけど、皐月ちゃんを守るにはこれしかない


「新と約束してん。守るって。あたしは大丈夫やから、あたしのためにも無事に新と合流して」

「加古先輩は…すごく強いから…だから」


やろうな。なんかそんな感じがする
あたし達が話すのも黙って待っている。
それでいい


「新が、昔、加古先輩にボロボロにやられて…あたしトラウマで…」


それを聞いて少し笑ってしまった
そうか、新、この人に立ち向かっていったんやな。皐月ちゃんのために。

で、ボロボロにやられたと。ふふ

大丈夫



「皐月ちゃん、あたしな、新より強いねん」



え?と泣きそうな顔の皐月ちゃん
でも安心してほしいから。