愛は惜しみなく与う④

「あたしも杏ちゃんくらい強かったら、新の近くにいれたのかな」


あたしはその言葉になにも返せなかった。
でも、2人はいま幸せなら、皐月ちゃんが選択した行動は、正しかったと思う


長々とごめんね。そう言ったが
あたしは気になることがある。

あの女が、写真をまたばら撒くぞと言った。データはもう無いはずじゃないの?ただの脅しで言っただけ?

なんかそこが引っかかる

これは新に相談すべきやな

祭りから帰る人たちが、目の前を通り過ぎていく。ええ時間なってきたし、みんなもそろそろ終わってるかな


まだここに居てもいいけど、色々な人が通るから、目立つ気もしてきた

少し移動しようかな

そう思った時

見覚えのある顔が現れた


さっきの女


そしてその後ろには、ニタニタ笑う男達


皐月ちゃんの前に立つ
頼んだら来るって奴が来たんかな?


「あんたの言う通り連れてきたわよ」

「ご丁寧にどーも。で、何の用?」

「むかつくんだよね、佐野もあんたも。泣いて許してくださいって言うまで、遊んでやるよ」