愛は惜しみなく与う④

何も言ってこない女達を置いて、商店街を出た

くっそー商店街でるつもりなんてなかったのに。これで黒蛇に出くわしたらどうしてくれんねん

さすがのあたしもこの辺の地理は覚えてきた。商店街を抜けて、スーパーやコンビニ、店が並ぶ通りに出る

ここならまだ、人も多いし大丈夫かな

「あ、ごめん。連れ回した」

皐月ちゃんの手を離す
あたし力加減下手やから、強く握ってたかもしれへん

皐月ちゃんと目が合うと、その瞬間、我慢していたのか、うわーーーんと泣き出してしまった

ありゃりゃ

よーしよしと、抱きついてきた皐月ちゃんをあやす。
いや、天使やな、可愛いな

よしよし

ひとしきり泣いたのか、落ち着いた皐月ちゃんは、ポツリポツリと話し出した


「あの人たちに、あたし虐められてたの。ひどい虐め」

そうやったんか。
だからあんなに怯えてたんやな


「あたしね、新が人気者のチームの人だって知らなかったの。あたし元カレに嫌がらせされてて…それを新が助けてくれたの。そこで出会って…チームとか疎かったあたしは、新の事知らなかった」