皐月ちゃんが震えてる
きっとこの女達と何かあったんやろな。
分からへんけど、人がこんな風になってしまうのを、あたしは知ってる
誰かに怯えてしまう
それだけ恐怖を与えられたってことやから
「お前も生意気だな。あたしらが頼めば、あんたらみたいな女、ズタボロにしてやれるけど」
「あっそ。興味ないし、誰に頼むか知らんけど、それ以上しょーもない話する気なら、後日にしてくれる?」
全部上から物を言う女
周りの女もまぁ性格悪そう。顔に出てる。
そしてあたしに何を言っても無駄だと思ったのか、標的が皐月ちゃんに戻った
「あんたまだ、新くんと付き合ってんの?」
そう言われてビクと肩を振るわせた
あかん。この場にいたら皐月ちゃんが…
「いくよ」
無理矢理皐月ちゃんを引っ張り、女達に背を向けて歩いた
関わらんほうがいい。今はあんまり目立ちたくないから
後ろからクスクスと笑い声が
……くる
背後から放り投げられた何かをあたしはキャッチした
飲みかけのコーラの缶
最悪
思いっきりかかったし
「杏ちゃん!」
「大丈夫」
こんなん相手してられへん。缶をゴミ箱に捨てて、女達は無視
こういうのは無視が一番



