愛は惜しみなく与う④

皐月ちゃんの手を引いて人混みを避ける

チラリと見たけど、最初に感じた違和感はなかった。
人多いけど大丈夫なんかな

すると携帯が震え、画面を見ると新から


「どうしたん?」

『まだ、商店街ですか?』

「うん、もう少しで抜けるところ。どうかした?」

『ちょっと…まだ何人か居るみたいで。マドリカを通るでしょ?黒蛇があなたがマドリカで働いてるのを知ってるので、うろうろしてるようです』

「面倒やな。マドリカ通らな、家帰れへん」

『ええ。なので、そちらの方向には行かないほうがいいかと思いまして』

「まぁ、3人くらいなら、皐月ちゃんいてもやれるで?」

『何人かは把握できてません』


そうか。皐月ちゃんおるのに危ない道を渡るのはあかんな


「おっけ!ほな商店街にいるわ。人も多いし、へたなことできひんやろうから」


待ち合わせをした鳥居まで来たが、少し引き返す

ここから外に出ると、泉達がいる河原も近くなってしまう

さてさて、どうしようかな

手を繋いだままの皐月ちゃんは、息を切らしている

そんなに早く歩いたっけ?