愛は惜しみなく与う④

「佐野か?」

コクンと頷く
一瞬おかしかってん。勘違いじゃないと思うけど


「あんまり人混み、得意じゃねーかも」


少し見ててやって。そう優しく言った。
もしかしたら泉は察してたのかもしれへん。
人混みが苦手か

泉と同じ

何か昔あったのかな


「杏ちゃん、挨拶が遅れたね。私、皐月っていいます!今日も一緒にお祭り回ってくれてありがとう」

わわわ!
びっくり。少し前を歩いていた皐月ちゃんがあたしの隣にきた


「あたしもごめん。あんな感じでお出迎えするつもりなかってんけど」


違和感を感じ取ってしまったから、なんかすごく冷静になってしまってたけど…

普通に女の子嬉しい…


「あたし1週間くらいはこっちに居るんだけど、2人でも遊んでくれる?」

「も、もちろん!あたしなんかで良ければ」


やば、ドキドキする
ふわっと女の子っぽい香りがする。
可愛いワンピース…女の子や…


「新ったら、杏ちゃんの情報全然教えてくれないの!」

「あたしの情報?」


嫌な予感しかせん。新とか、マル秘情報とかもってそうやし…