愛は惜しみなく与う④

「え?」

「あ、ごめん。本能で」


わからへん。なんか違和感があったし、表情も気になった

だからって、初対面の奴にこんなんされたら、困るよな


何かに怖がるような…そんな風に見えたから。端っこを歩く皐月ちゃんを自分の方に引き寄せた

少しびっくりした顔であたしを見る皐月ちゃん

ごめん。あたしもびっくりした。けど…


「大丈夫?」

「え?」

「なに?皐月どうかした?」

慧も隣にきたけど、皐月ちゃんは、んーん?大丈夫だよ。そう笑った

なんやろ。勘違い?いや、勘違いじゃない。何か我慢してる気がする

ただあたしは、踏み込んでいいのかわからずに躊躇ってしまった


あたしはすぐ人の事情に首突っ込む癖があるから。そのくせ、あたしは自分のことに首突っ込まれるの苦手や

やし躊躇った


普通に笑顔に変わった皐月ちゃん
周りのみんなも特に気にしてない。緊張してたし、あたしが敏感になりすぎたんか?


「杏、なんかあったか」


泉だけは気づいてくれる。あたしも結構態度に出てた?

「なんか、違和感が」