愛は惜しみなく与う④

ちょこっと手を出すと、皐月ちゃんは、あたしの手を握ってよろしくねっと笑った

はぁ天使や


「確かにその辺の女の子よりお転婆やけど、女の子に手だしたりせんから!怖がらんといてな」

必死

新の彼女さんやし、クールビューティ系を想像してたけど、ふわっとした可愛らしい女の子やった


「朔くんと慧くんが言ってた通り、可愛いね」

「……ん?可愛い?2人が言ってた?」


慧はわかるよ。いつも言ってくれる。優しいよな?
ほんで、朔が言ってた?

ないない

「変な前情報は、忘れてな」

とりあえず笑っておくと 

「あ、ほんとだ。あんまり自覚ないんだね」

と皐月ちゃんが笑った。
ん?どう言うこと?自覚ない?あたしのこと?

プチパニックになったが、泉の声で我に帰る


「ちょっと人の少ないところ移動するぞ」


流石に烈火の幹部が揃ってきて、まわりの野次馬も増えてきた。
きゃーきゃーいう女の子たち
ほんまやな。いつの間にか囲まれてた

移動しよう

チラリと皐月ちゃんをみた。
そして


思わず手を伸ばしてしまった



だって、泣きそうな顔してたから