愛は惜しみなく与う④

「どうやったら、はぐれずに着いてくる?」

「ん?何事もなけりゃちゃんと歩くで?」


そうは言ったものの、いろいろな屋台が気になってふらふらと歩いてしまう

響は少し懲りたのか、大人しく泉の隣を歩きながら、屋台を見る

そして…


少し人が多い場所に着いた時、思いっきり手を引かれた。


「手繋いでたらはぐれないんだろ?」


泉にそう笑われた
たしかに、鈴ちゃんと彼氏君にはそう言ったけどさ?


「すんごい絵面やで?」


泉の右手はあたし。左手は響につながっている

「仕方ないだろ?響もどっかいくから」

こんなの見られて大丈夫なんやろか?あたしもしかして、殺される??


そう思ったのも、あながち間違ってはない


だってさっきから周りの視線が…


「なぁ泉?もう大丈夫やで?」


響は焼きそばを食べるからと手を離している。あたしは大人しく泉と手を繋いでるけど

なんせ周りの視線が痛い


コソコソ話されてる
いや、ええねんけどさ?ほんまに、急にナイフとかで刺されそうやん?

喧嘩ならええけど…そういうのはちょっと…