愛は惜しみなく与う④

あたしの目の前で青春…

もう手は離さないよ!なんて、中学生が言うんや。なんかあたし、すごいビックリしてる


「お姉さんが助けてくれたの」

「あ、そうなんですね。ありがとうございます」


痴漢されたって言わんほうがええな。心配するやろし。彼氏おったらもうはぐれへんやろう

とりあえず気をつけや


そう言おうとしたら、背後に嫌な気配が……



「杏、動くなっつったろ」


明らかに怒ってる泉と、イカ焼きを両手に持つ響が後ろに立ってる


「ん?そんなさっきの所から離れてる?気付かへんかったなぁ」

そう誤魔化してみたが、通用するわけもなく…


「次やったらGPSつったろ」


ひぇぇ
それはちょっと…

泉の威圧感に押されて忘れてた。2人の存在を


「あ、の…」

恐る恐る顔を出したのは鈴ちゃん


「お姉さん、転んで浴衣も崩れてしまって、泣いてるところ助けてくれたんです。怒らないであげてください」


なんと!天使がおった!!

ドヤ!!と泉をみると、その顔やめろとデコを叩かれた