愛は惜しみなく与う④

「はい、ここ持って?」

帯の端っこを持ってもらい、くるくると巻いていく。懐かしい


あたしは一応東堂の人間で、トップの娘
着物の着付けや作法は一通り習ってる。小さい頃は、鈴の浴衣や着物も着せてあげた

懐かしい


「苦しくない?」

「うん!」


後ろで残った帯でリボンを作る
ようようみたら、すんごい美少女
浴衣も可愛い
髪の毛は乱れてないし大丈夫そうやな

整えて完成


「はい!できた!」


お尻の汚れは、はたいたらなんとかなる。
可愛いな、女の子って


「すごい!お姉さん上手!」


わーいと喜んでくれた
うんうん、嬉しいねぇ

「あのままじゃ家にも帰れないし…どうしようかと思ってた」

「お尻だけちょっと汚れてるし、何も気にせずに座ってしもた言うたら、大丈夫やと思う」


「あんなことされて、泣いてても、誰も助けてくれなかった。祭りなんてもう来ないって思ってたけど…お姉さんのおかげで、元気出たよ!」


にこりと笑う鈴ちゃん
こんだけ可愛かったら、ターゲットにされやすいんかな。


「友達連絡取れる?」