愛は惜しみなく与う④




女の子を抱きかかえて強引に人を避けて、目的の石垣にたどり着く

女の子は、中学生?くらいの子


「迷子か?それとも、あたしが蹴飛ばしたしか?」


うるうるとした瞳はあたしを捉えた
そしてグズグス鼻をすする

怪我したんやろか

そう思って女の子の顔を覗き込もうとしたときに気づいた


「浴衣、着崩れてる。なんかあったか?」


女の子の胸元や、足元が着崩れて、そして、尻餅でも着いたのか、お尻は汚れてる

浴衣とかでガサツにトイレとかいくと、足元広がってしまうよな
わかるわかる

じゃなくて!!

何も話してくれないから、あたふたしてると小さな声がした


「人混みで…いっぱい触られて…浴衣も崩れちゃうし…お家帰りたい」


悲痛な声
こんだけ人おったら、そーゆうことも起こってしまうんか。
全然気が付かんかった


それでこの子は…


「友達ときたん?」

「うん。でもはぐれちゃって…探してる時に…ぐすん」

「あたし暇やし、友達一緒に探したろか?どんな子や?」

「でももう…浴衣もぐちゃぐちゃだから、歩けない」


そうか…
痴漢とか縁がないから気持ちがわかってあげれへんけど、怖かったよな


「大丈夫!あたしに任せて」