あたしは別に、綺麗好きでもなけりゃ、掃除が好きなわけでもない。まぁやるけどさ?

この5人が来るようになってからも、掃除を増やしたわけでもない


あたしはただ……


「女の子家くるん、初めてやねん」


そう、それ。そうやねん。初めてやねん。
関西にいた時は、東堂って隠して、薔薇のみんなと居たから…家に呼ぶなんて発想なかったし。

こっちきたら来たで、ご存知の通り、女の子の知り合いなんておらん。
紗羅ちゃんも…家に招待する前に、あんなことなったしな

あたしの友達!って訳ちゃうけど、仲良い新の、大事な彼女や!きっとええ子やし

おもてなししたいやん

少し間をあけた後、泉の大きな手が頭の上に乗った


「そうか。きっと佐野も喜ぶよ」


そう言って泉は、リビングのカーペットでゴロゴロする朔を軽く蹴って、掃除を再開してくれた

ふふ

嬉しいな!
女の子が遊びに来てくれるとか、神や!

いっそのこと2人でお泊まりしてみたいな。うん。

あ、向こうが嫌がるか

とりあえず!これ終わったらお祭りやし!楽しみや!