『食欲があるならよかったです』

「俺が今日は作ったんだぞ!」


響がそう言うと、少し間があったが、スピーカーですね。そう志木は言って、響に丁寧に返事をした

志木と響は仲良くなった
そのなんてゆうか…響が手懐けられたと言うか…

とりあえず響が懐いてる


「志木の兄ちゃんも、ちゃんと食えよ?」

『ええ、しっかり食べてますよ』


なんやこの、可愛い会話は

もうあたしとじゃなく、2人で話しててくれ…


「で?電話は何の用なんだ?」

朔は口にご飯をもぐもぐさせながら話した。


『朔さんもいたんですね』

「いちゃわりーかよ」

『いいえ?杏様が目覚めるまで、ずっとべったりだったんで、今も側にいるとは思ってましたよ』

「な!な!別に!べったりじゃねーし!」


はぁ
志木はすぐ、朔に意地悪する…
わーわー言い合う、というか、一方的に朔が電話にむかって喋る


「ちょっと!スピーカーやねんし、そんな近づかんでも声届くわ!あたしの携帯にめっちゃ唾飛んでる!!」


口に物を入れたまま話す朔の後頭部を、思いっきり叩く