「杏ちゃん、すごい楽しみにしてるね」

「あぁ、連れて行ってやりたいから、その為に、周りの動きだけ把握しておけよ。帝王はいいけど、黒蛇は、頭が変わったら、いつも通り動き出すはずだから」


もともと黒蛇の総長はコロコロ変わる
その体制が整った時、厄介だから

第一として



杏がトラブルに突っ込むのを阻止する


これだけで、割と色々な危険を回避できる。そんなことを考えてると、朔が帰ってきた


「ただいま」


疲れ切った朔に1番に声をかけたのは、慧だ


「元カノって誰?」

からかうようにニヤニヤと笑う
そんな慧をみて、朔は、あいつ喋りやがったな!?と焦っている


「当ててやろうか!理恵子か?早苗ちゃん?それとも美波?」

「だーーーうっせ!俺は過去を消し去りたい!」


バカ2人は置いておこう

過去ね…

ま、俺も自慢できるもんじゃないし、消せるなら消したい



「こんなことなら、童貞守っとけばよかった」

「やめろよ!お前が童貞になったところで、杏ちゃんと何かできるとか思うなよ!」

……もう夜中だから寝てくれ