自分の周りだけじゃなく

その人の大切な人も
視野に入れれるような人間になりたい


「へーーー!楽しみ!あ、響は大丈夫なん?」

「まぁ、そうだな。佐野はまだ、大丈夫。新が俺のこと話してくれて、絶妙な距離感保ってくれてたから」


響は苦笑い
佐野は確かに、すごく周りに気を使う

今思い出したよ



杏があの時、佐野のそばにいて、友達だったら…
きっと虐めなんて無かったんだろうな

杏は、凄く楽しみなのか、祭りは何日後?とはりきっている

杏もここに引っ越してきて間もないから、商店街の祭りは今年が初めてで…多分楽しめると思う

案外大きな祭りだから


でも


こういう祭りには、色々とトラブルが付き物で…

新に目配せすると伝わったのか、こくりと頷く


ここ最近、帝王も黒蛇も動かない。
黒蛇にいたっては、総長は消えた。今どうなっているのか把握できていない


こういうところで
出てくる可能性があるからさ
調べておかないと


「3日後のお祭りに向けて!!みんな体調整えとくんやで!」


杏は笑顔いっぱいでそう言い、寝るわ!と自室へ行った