愛は惜しみなく与う④

ずっとモヤモヤしてて、悩んでて仕方ないのは分かってるし、誰に気持ちをぶつけていいのかも分からなかった


そして親父からの電話


「いっぱい…色々なことが起こって、少しキャパオーバーだ」

『ふん。いつもはもっと、生意気なのに、大人しいじゃねーか』

「別にそういうのじゃないけど」


親父は、容態が落ち着いてきたらしい。あの抗争の時から信じられないくらい身体が楽だと。

手術ももう少しだ

親父の声は、最近よく聞いてる。朔のことを頼むときもそうだけど

なんだか不思議な気持ちだ


『弱音吐くなら、さっさと嬢ちゃんから離れろ』

「弱音吐いてねーよ。ゴタゴタしたって言っただけだろ」

『弱音に聞こえたぞ?まぁ…あれだ。ちょっと、話の噛み合わないことがあって。お前に電話した』


話の噛み合わないこと?
志木さんと話した後だったんだ。親父からの電話は。


『東堂の病院にゴトウと一緒に住まわせてもらってるんだ。それで嬢ちゃんの話をすると…はぐらかされる』