愛は惜しみなく与う④

「なーなーおばちゃん!メロンアイスこれ、次いつ入んの?俺らこれ買いに来たんだけど」


パートのおばちゃんだろうか、友達かのように話しかける朔に、おばちゃんは優しく答えた


「夜中の便で2箱分来るから、もう少しだよ?」


夜中の入荷でくるらしい。あたしは、おやつドキの入荷でゲットした

ってゆうても、入荷トラックがくるのは1時間後


流石に待ってられへん
てゆうか、もう暑いし疲れたし、違うアイスでええわ…

って思ったけど


「もう一個向こうのコンビニ行こうぜ!あるかもしんねー!」


謎に元気な朔
やらかした。朔は夜型の人やった
こっからどんどん元気になるやつや…


待っとけメロン!!なんて拳を突き上げて歩き出してしまった

はぁ


あたし病み上がりやねんけど?
…ま、元気やしええか。




あたしと朔が、2人で家を出てから少しして、泉がボソリと呟いた言葉があった



『朔も杏もトラブルメーカーだけど、大丈夫かな』


あたしは泉がそんなこと言ってたことなんて知りもしないけど、あたしもそのことが頭をよぎったんや…