愛は惜しみなく与う④

勝手に出てきたため
何かの手続きなどは、すべて親の判子や署名が必要だった。
そんなものが必要になったとき、いつも朔は苦しそうな顔をしていた


おれは2歳年上なだけだ
おれが成人するまでどれくらい待たすんだ?俺が責任持って面倒見てやれるのって、いつなんだろうか。

どれくらい不安なままで居させてしまうのだろうと


そう考えたときに俺は
ただ引き取っただけではなく、しっかりと朔を養子として迎え入れたいと思った。

でも俺の養子になるわけではない

親父の

養子ってわけ


どんだけ時間がかかったかな
ゴトウにも相談に乗ってもらったり色々した。
書類の作成が終わって、1番の難所


あの朔の、クソ父親の、実印が必要だと


朔を連れて行ってから、一度も探しにもこなかった父親
だから、別に朔を養子として出す手続きくらいハンコを押してくれると思った

そう思ったけど甘くなかった

接触をしようにも、なかなか足取りも掴めない。朔には言わずに動いていたため
烈火をつかうにも使えず、自分1人で探すことになった

そこで

おれは、何度も朔の家族に会うことになる