「人の家?朔を家族だと思ってんのか?」
「手をあげたのはそっちだからな!警察に!!!「呼べば?警察。お前らの得になることなんて一つもないと思うけど」
泉が怒ってる
その声から感じる物凄い怒り
「お前らと言い合いしたい訳じゃない。これだけ済ませたら帰る」
そう言って泉は、財布から折り畳んだ紙を取り出した
何の紙?それ、ずっと…持ってたん?
泉は黙ってそれを広げた
その紙は長い間、泉の財布にあったのか、年季を感じるものだった
「後は、あんたのサインだけだ。それで全てが終わる。少しでも罪悪感ってのがお前らの中にあるなら、そこに名前を書いて実印を押せ」
淡々と話す泉
持ってきた紙には【養子縁組届】と書かれていた
その瞬間鳥肌が立った
泉はこれを
ずっと前から用意してたんや
「お、い、泉?」
「…黙っててごめん。俺、まだ未成年だからさ。ずっと待たせてごめん。親父に頼んで…朔を本当にうちの養子にする書類を作ったんだ」
ほんま、やることが凄いわ
朔の目には涙がたまり、流れ落ちた
「なんで、俺、何も知らない…」



