愛は惜しみなく与う④

大和はよっぽど泉にトラウマでもあるのか、情けない声を出して父親の方へ崩れるように逃げていく

なんか、よくわからへん
大和は…何に対して、なんで朔にあんな敵意を向けていたのか


すると家の奥からもう1人

女の人がでてきた


「あなた?どうかしましたか?」


その女の人は、朔が言ってた女なのか。
隣の朔は、その女の人をみた瞬間に、脈が早くなった。
そうか

こいつか


揃ったやん

朔を苦しめた3人が


「さ、朔くん?」

女はびっくりして声をあげたが、泉が、気安く名前を呼ぶなと一喝


「すぐ済む用だ。この紙にサインだけしてくれれば、すぐ帰る」


泉は財布を取り出す
サイン??


あたしも朔もなにも聞かされてないため、キョロキョロと少し挙動不審になる

そんなあたし達をみて、大丈夫だ。そう一言だけ言った


「大和をボコボコにしたことについて、まず謝ってもらってからにしようか」


「殴ったら謝らなあかんのやっけ?なら順番的にお前らからやろ?」


あたしはクズさが溢れ出るこの3人を前にして、冷静になんてなれへんかった