俺は身体が自然とリビングに向かった

けどそれを泉が止める


『暴力での支配って、簡単でいいよな。お前らがやってることって、人間以下だけどな』


そう言って靴も脱がずに家に入る泉

父親はそれをみて、眉間にシワを寄せた

俺はその表情を見て、父親が手をあげることがわかった。
あ、殴る

そう思った時、隣の泉はニヤッとした

え?


案の定、泉は殴られた
殴られたんだけど…


その場から一歩も動かなかった

ただふんばった



そして言った


『お前から手だしたからな?』


そういって


父親を思いっきり殴り飛ばした

リビングの扉くらいまで飛んで行った父親を俺は……その光景をただ、見る事しかできなかった。

女が俺たちをかき分けて父親のところへ行って、物音に驚き大和もリビングから出てきた


『これで、全員か?』

3人を順番に見て言った



『殴り慣れてるけど、殴られなれてないな。どうだ?痛かったか?反抗してこないから、お前らはこの痛みを……知らねーだろ』


ぎゅっと俺の手を掴む