愛は惜しみなく与う④

何を待つのかと。
頑張らなくてもいいって

お前が


頑張らなくてもいいって…言ったんだ


『俺は、嘘はつかない』

『嘘か知らねーけど、言葉足らずすぎるだろ!』

『???迎えにいく時間も伝えとかなきゃいけなかったのか?』

『いや、そーじゃなくて!!』


なんだよこいつ!イライラする!
でも真剣な顔の泉

はぁ


『もういいよ。ありがと。1日長く生きながらえた気がするよ』


俺は泉に伝えて蔵に足を向ける
けど
ガッツリ肩を掴まれて、動けない


『離せよ!』

『どこいく?』

『は?帰るんだよ!』

蔵だけどな!蔵には大和くらいしか来ないから、まだましだ。あいつが告げ口しなけりゃ俺も殴られないのに

あいつがいつも、ある事ないことを親父に言って、俺は無駄に殴られる


でも家にいるよりましだから


『蔵?どこ、そこ?』

『うっせぇ!俺帰る!!お前も帰れよ!』

『何怒ってんだよ。帰るなら、そっちの方向じゃねーよ』

『は?こっちにあるんだよ!着いてくんな!』


『帰るんだろう?』

『そう言ってんだろ』





『じゃあ、俺らの家は、そっちじゃない。こっちだ』