黙ってじっとしていた男は
俺の背中に腕を回し、近くの壁にもたれかからせる様に座らせた
『名前は?』
『……』
俺の名前か
お母さんが呼んでくれるこの名前が好きだったけど。
最近は殴られるときに、呼ばれるから、嫌いになってきていた
『俺は泉。お前は?』
『…朔』
そう答えた瞬間、俺の目の前にドカンと座り視線を合わせてくる
『……あのさ、どっかいけよ。1人になりたい』
『お前、本当は甘えんぼだろ』
……はぁ????
名前を聞いといて、お前と言われ
さらに甘えんぼと言われる
意味がわからない
本当にどっか行ってくれよ!そう思って言い返そうとしたとき
男は俺のガチガチにかたまる手をとって、そこから小指を無理矢理絡めてきた
なんだよこいつ
振り解こうとしたら男は笑った
『後1日待てないか?』
何を待つのか
何かを期待して待つのも、我慢するのも、もうしんどいんだよ。
そんな俺の考えなんてお見通しだったのか
『もう、頑張らなくていいからさ』
後1日生きろ
そう言われた
俺の背中に腕を回し、近くの壁にもたれかからせる様に座らせた
『名前は?』
『……』
俺の名前か
お母さんが呼んでくれるこの名前が好きだったけど。
最近は殴られるときに、呼ばれるから、嫌いになってきていた
『俺は泉。お前は?』
『…朔』
そう答えた瞬間、俺の目の前にドカンと座り視線を合わせてくる
『……あのさ、どっかいけよ。1人になりたい』
『お前、本当は甘えんぼだろ』
……はぁ????
名前を聞いといて、お前と言われ
さらに甘えんぼと言われる
意味がわからない
本当にどっか行ってくれよ!そう思って言い返そうとしたとき
男は俺のガチガチにかたまる手をとって、そこから小指を無理矢理絡めてきた
なんだよこいつ
振り解こうとしたら男は笑った
『後1日待てないか?』
何を待つのか
何かを期待して待つのも、我慢するのも、もうしんどいんだよ。
そんな俺の考えなんてお見通しだったのか
『もう、頑張らなくていいからさ』
後1日生きろ
そう言われた



