かろうじて開く目を開けてみると
驚いた
見たことあるその男は、あの日助けてくれた奴だ。
なんでここに?いや、そんな事はもうどうでもいい。あっちいけよ
そう言いたかったけど思うように口が動かなかった
『……お前あの時の』
男はびっくりして俺のそばにしゃがむ
傘を放り投げたのか、また雪が落ちてくる
着ていたあったかそうな服を俺に被せて、周りに少し積もった雪をどける
こいつほんと
お節介なのかな
『もういいよ。ほっといて』
ようやく話せた
でも男は無言で俺の腕に服を通そうと体を動かすが
どうも腕がおかしな事になってるのか
曲がらなかった
あまりの痛さに声を漏らすと、男はハッとして『折れてるのか』そう呟く
そうか
だからこんな痛いのか
初めてそこで自分の腕が折れている事に気付いた。
このおかしな状況に少し笑えてきた
『あんたのおかげで…少しだけど俺…まともになれた気がする』
男は悲しそうな顔をしてただ見つめてきた。
その目は
同情なんかじゃなかった
本当に
悲しそうな目をした
驚いた
見たことあるその男は、あの日助けてくれた奴だ。
なんでここに?いや、そんな事はもうどうでもいい。あっちいけよ
そう言いたかったけど思うように口が動かなかった
『……お前あの時の』
男はびっくりして俺のそばにしゃがむ
傘を放り投げたのか、また雪が落ちてくる
着ていたあったかそうな服を俺に被せて、周りに少し積もった雪をどける
こいつほんと
お節介なのかな
『もういいよ。ほっといて』
ようやく話せた
でも男は無言で俺の腕に服を通そうと体を動かすが
どうも腕がおかしな事になってるのか
曲がらなかった
あまりの痛さに声を漏らすと、男はハッとして『折れてるのか』そう呟く
そうか
だからこんな痛いのか
初めてそこで自分の腕が折れている事に気付いた。
このおかしな状況に少し笑えてきた
『あんたのおかげで…少しだけど俺…まともになれた気がする』
男は悲しそうな顔をしてただ見つめてきた。
その目は
同情なんかじゃなかった
本当に
悲しそうな目をした



