『お前の父親と一緒じゃん』

そう言われてまた大和を殴ろうとした。すると大和はニヤリと笑う

ん?

そう思ったが遅かった


物凄い衝撃がして気づけば気を失っていた


真っ暗な狭い場所で目が覚めた

額に何かどろっとしたものが流れる。それが血だと気付いたのはすぐだった


きっと普通の子供なら泣いているだろう
でも俺はあの日から…お母さんが自分の腹を刺したあの日から

一度も泣けていない


額が割れて血が流れ、身体も痛い

大和の挑発に乗った俺は、大和に殴りかかる前に、父親に突き飛ばされて、机で頭をぶつけた

そして気絶して血を流して


蔵に突っ込まれたってわけ

子供にこんなことするか?なんて思わない。何をされてもおかしくない事を俺は知ってるから

くっそ

埃まみれの物置に俺は

飲まず食わずで数日いた
ありがたい事なのか、蔵にはトイレがあった。
何も食わなくて飲まなくても、トイレは行きたくなるものだ
不思議なことだななんて、柄にもなく考えた


そして数日経って
大和が蔵に来た