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朔は弱い
過去と向き合えてない
そらそうよな。
あたしだって向き合えへん
自分が傷つくことを、ふたたび思い出そうなんて、そんな強くない
でも
少しでも支えになれるなら、なりたいと思った。ちょっとでも向き合えるなら…
なんでも受け止めようって
「聞いてほしいことがある」
そうあたしを引き止めた朔は、震える手であたしの腕を掴んだ
あたしは朔の過去を知らない
ぼんやりとしか聞いてないから
それでもきっと、このまま離れてしまうのは後悔するだろうと思ったから
家族に会ってほしかった。
きっと朔は、あたしと同じで
家族に別れを告げていないんやと思う。
あたしも母上に、杏の姿で…堂々と別れを告げることができたら…それをあの人がしっかり見てくれれば
きっとあたしは
東堂からも、母上からも、本当の意味で解放されると思う
ま、叶わへんことやけどさ
朔にはそうなって欲しくない。
「俺、思い出すのが嫌だった。今すげぇ幸せだから。みんなと一緒にいれて、杏も仲間になって…すげぇ楽しいんだ」
朔は弱い
過去と向き合えてない
そらそうよな。
あたしだって向き合えへん
自分が傷つくことを、ふたたび思い出そうなんて、そんな強くない
でも
少しでも支えになれるなら、なりたいと思った。ちょっとでも向き合えるなら…
なんでも受け止めようって
「聞いてほしいことがある」
そうあたしを引き止めた朔は、震える手であたしの腕を掴んだ
あたしは朔の過去を知らない
ぼんやりとしか聞いてないから
それでもきっと、このまま離れてしまうのは後悔するだろうと思ったから
家族に会ってほしかった。
きっと朔は、あたしと同じで
家族に別れを告げていないんやと思う。
あたしも母上に、杏の姿で…堂々と別れを告げることができたら…それをあの人がしっかり見てくれれば
きっとあたしは
東堂からも、母上からも、本当の意味で解放されると思う
ま、叶わへんことやけどさ
朔にはそうなって欲しくない。
「俺、思い出すのが嫌だった。今すげぇ幸せだから。みんなと一緒にいれて、杏も仲間になって…すげぇ楽しいんだ」



