大和を合わせて相手は8人
少なすぎる
杏と泉がいて勝てないわけがないんだよ
でも泉がそうしないのは
ここでこいつらを潰したところで、何も意味はないから
「ちゃんと、話はまとまった。朔はただ俺たちと烈火に帰るだけだ。邪魔するなら相手はするけど、無傷がいいならそのまま黙って動くな」
ゴリゴリの威圧感を出して、泉はいくぞ、と俺の背中を押して公園の外へ出ようとする
自然と手を繋いでいた杏も、俺に引っ張られる形で動き出したが
その足をキッと止めた
「まだ、終わってない」
「…杏?」
俺の手を握ったままの杏は、ビクともしない。ただ下を向き、立ち止まったまま
泉もまた、黙って杏を見る
しかし、何かを悟ったのか、泉はポンと俺の背中を押した
??
下を俯く杏の目の前
俺は、動かない杏が気になり、杏の頬に手を触れると、その頬は濡れていた
「ちょ、おま!お前なんで泣いてんの?どっか痛かったか?!」
顔を上げさせると、杏は泣いていたんだ
少なすぎる
杏と泉がいて勝てないわけがないんだよ
でも泉がそうしないのは
ここでこいつらを潰したところで、何も意味はないから
「ちゃんと、話はまとまった。朔はただ俺たちと烈火に帰るだけだ。邪魔するなら相手はするけど、無傷がいいならそのまま黙って動くな」
ゴリゴリの威圧感を出して、泉はいくぞ、と俺の背中を押して公園の外へ出ようとする
自然と手を繋いでいた杏も、俺に引っ張られる形で動き出したが
その足をキッと止めた
「まだ、終わってない」
「…杏?」
俺の手を握ったままの杏は、ビクともしない。ただ下を向き、立ち止まったまま
泉もまた、黙って杏を見る
しかし、何かを悟ったのか、泉はポンと俺の背中を押した
??
下を俯く杏の目の前
俺は、動かない杏が気になり、杏の頬に手を触れると、その頬は濡れていた
「ちょ、おま!お前なんで泣いてんの?どっか痛かったか?!」
顔を上げさせると、杏は泣いていたんだ



