また中腰になった小鳥遊くんが私の顎をクイ、と持ち上げた。 いきなりで思わず変な声がでる。 綺麗な顔が、近い、です……っ。 「本当に憶えてないの? あんなに愛し合ったのに」 「えっ」 じっと見つめられて、そんなことを言われて。 甘い吐息が、耳を溶かす。 この雰囲気だけで、どうにかなってしまいそうなほどの色気。 とても同級生とは思えない大人っぽさ。 顎に触れるゴツゴツした手の感触に、昨日のがっしりしたワイシャツ姿のスタッフさんが重なる。 もしかして私たち本当に……?