「ああ、金いるんだよ。あそこ時給高けーんだぜ、時々チップ貰えるし」 小鳥遊くんが少しバツ悪そうに目を逸らす。 「だからって、禁止されてるのに……」 「大学生のフリして客で入るのもどうかと思うけど?」 「あ、それは、その……菜、青居さんたちに誘われて、断りづらくて」 「ふーん?」 禁止のバイトが私にバレて、ちょっとはしおらしくなってると思ったけれど、そんなことはなかった。 逆に私が弱みを握られたみたいになっている。