頬に、絵筆のひやりとした感触。

くすぐったい。


こうなった以上、と私もココロの頬めがけて筆を向ける。

こ・こ・ろ、と頬にピンクの文字が踊っている。


「はい、こっち向いてー」

「えっ?」


いつの間にか名前以外にもいろいろ落書きし合った酷い顔のヨージとタカが私たちの前に来て、自撮りカメラを向けていた。


声の方を向いた瞬間をパシャリ。