諦める気なんてさらさら無かった。 いつか、体の回復と一緒に話が出来たら。 また、少しでも笑ってくれたら……。 進展が無くたって、これ以上悪くなる事は無い……筈だった。 俺が悪いのか、それともただ単に運が悪いのか。 そんなある日。 いつものように小さな花を買い、病室をノックした俺を出迎えたのは……いつもの無言の詩織ではなくて 野太い男の声だった。