「誰にでも……?」 その表情は硬いまま、それでもようやくこの部屋の意味を悟ったような、そんな顔。 抱き締めた手をほどくと 「悪かった。喜ぶおねーさんもいるって事だけ覚えといて」 「それと……これが”俺の”仕事だから」 それだけ口にして、そのまま一人ベッドに倒れこんだ。 なんか俺……今カッコ悪ぃ。