「場所を変えようか」



そう誘われるままについて行ったのは、俺が無性にヒマだったのと、おっさんの言った「金が欲しければ」の言葉だった。



怪しい仕事なんて慣れている俺にとって、今更ビビる必要は無い……そう思っていたけれどさすがに案内された先がおっさんの会社だった事には驚いた。



デカいビルに、大きな窓、更に美人の受付嬢。



場違いな俺を気にする様子も無く、エレベーターで着いたのがこの社長室だったって訳。



ちなみにここへ来て既に1時間。



どうも話が長いから勝手に省略すると……。