バランスのとれた体に、どこまでも見透かされそうな澄んだ瞳が俺を見つけると 「君が新しい子?」 その問いには俺じゃなく、オーナーと呼ばれたスーツ男が答える。 「あぁ、またよろしく頼むな」 「はーい!」 そうして、一人だけ全く意味が分からないまま……今俺は何故かこの蘭という女と、ラブホテルで向き合っている。