「そっか。良かったな」 いざ、心の準備も無いままに目の前に現れた詩織に何も言う事が出来なくて。とりあえず中へと招き入れる。 来てくれたという事は、完全に嫌われてる訳じゃないのか、と湧き上がる微かな期待に心の中で苦笑しながら。 「龍太は……今何してるの?」 詩織に真実を知らせる必要は無い。 「俺?俺は……辞めねーよ。但し、会社を変えようと思ってる」 「変えるって……何を?」 詩織は賛成してくれるだろうか? もし、応援してくれるのなら……