「どういう……意味ですか?」 「さぁな。早く用件を言いなさい」 「用件は……」 冬だと言うのに緊張で今にも滴りそうな汗と震えた拳。 詩織はもう戻ってきている。 きっと大丈夫だ。 それでもダメなら…… 会社から離れろと言うのなら 俺が全てをかけて人生を背負うだけの覚悟ぐらいはある。 だから…… 「かなえさんとのお話、破棄させて下さい!!」