一人、部屋に戻ると頭に浮かぶのはベッドで寂しそうにしている詩織の姿で。 誰も見舞いに来ない部屋で、一体何を考えているのか。 退職金を貰った所で……もちろんそれなりに額は入ってんだろうけど。 それを持ってどこへ行く? アイツの事なんて何にも知らなくて、本当は俺が思うよりも強い女なのかもしれない。 それでも 誰も詩織を守ってやるヤツがいないなら、俺がそうしてやりたいって。 ……ったくカッコ悪い。 俺は……あしながおじさん気取りかよ。