一生懸命歩く雅彦の横顔を見ていると、ふっと心の奥底にいるもうひとりの自分がそっと語りかけてきた。
ーーあの時。本当に恐ろしかったのは誰?
七つの大罪を持っていた人たちよりも恐ろしかったのは……。
環奈は自分の手のひらを見つめる。
真っ黒な欲望に支配されていたのは、他でもない……。私だった……。
マリア様に使い人として騙されていたとはいえ、この手のひらは、六人もの人の命を奪った。
見えないけど、この手は血ぬれている。
環奈が立ち止まり、物思いにふけっっていたので、雅彦が振り返る。
「環奈どうした?」
雅彦が声をかけてきたので、環奈はハッとした。
「ううん、今行く」と笑顔で答える。
あの夜から何度もわきあがってくるその思いを環奈は心の奥底に、そっとしまいこんだ。
ーーあの時。本当に恐ろしかったのは誰?
七つの大罪を持っていた人たちよりも恐ろしかったのは……。
環奈は自分の手のひらを見つめる。
真っ黒な欲望に支配されていたのは、他でもない……。私だった……。
マリア様に使い人として騙されていたとはいえ、この手のひらは、六人もの人の命を奪った。
見えないけど、この手は血ぬれている。
環奈が立ち止まり、物思いにふけっっていたので、雅彦が振り返る。
「環奈どうした?」
雅彦が声をかけてきたので、環奈はハッとした。
「ううん、今行く」と笑顔で答える。
あの夜から何度もわきあがってくるその思いを環奈は心の奥底に、そっとしまいこんだ。

