環奈はポケットから、あの指輪を取り出した。
石が砕けてしまい、リングの部分だけになったが、大事に持っている。
「ずーっと待ってるから」
環奈が笑顔で言うと、雅彦の表情が柔らかくなり、こくんとうなずいた。
「環奈、いつもありがとう」
雅彦と環奈はそっと抱きしめあった。雅彦の肌の匂い、体温。目を閉じて、その幸せを胸いっぱいに環奈は吸い込む。
音をたてて、北風がふきあれる。
「寒くなってきたね。そろそろ中に戻ろうよ」
「よし、競争だ!」と雅彦がおどけた口調で言い、リハビリ用の杖をついて歩き出す。
環奈は笑いながら、その横を歩く。
石が砕けてしまい、リングの部分だけになったが、大事に持っている。
「ずーっと待ってるから」
環奈が笑顔で言うと、雅彦の表情が柔らかくなり、こくんとうなずいた。
「環奈、いつもありがとう」
雅彦と環奈はそっと抱きしめあった。雅彦の肌の匂い、体温。目を閉じて、その幸せを胸いっぱいに環奈は吸い込む。
音をたてて、北風がふきあれる。
「寒くなってきたね。そろそろ中に戻ろうよ」
「よし、競争だ!」と雅彦がおどけた口調で言い、リハビリ用の杖をついて歩き出す。
環奈は笑いながら、その横を歩く。

