入ってきたのは雅彦だった。驚いた環奈は雑巾を片手に立ち上がる。
「なにしてんの?」
雅彦がユニフォームの肩部分で汗をぬぐいながら聞いてくる。
男子と話すなんて、中学生になって初めてのことで、少しドキドキしてしまった。
おまけに相手は学校一のイケメン、雅彦だ。視線を上靴に落として、「掃除」とだけ答えた。
「へえ、ひとりで?」
雅彦は自分の席へと歩きながら言う。
机の横にかけておいたステンレスの水筒を手にすると、のどを鳴らして飲んだ。どうやら水筒を忘れたので取りに来たようだ。
「あ、うん。みんな用事があるみたいで」
環奈は、なるべく視線を合わせないように、そのままひざをつき、床をふいた。
「なにしてんの?」
雅彦がユニフォームの肩部分で汗をぬぐいながら聞いてくる。
男子と話すなんて、中学生になって初めてのことで、少しドキドキしてしまった。
おまけに相手は学校一のイケメン、雅彦だ。視線を上靴に落として、「掃除」とだけ答えた。
「へえ、ひとりで?」
雅彦は自分の席へと歩きながら言う。
机の横にかけておいたステンレスの水筒を手にすると、のどを鳴らして飲んだ。どうやら水筒を忘れたので取りに来たようだ。
「あ、うん。みんな用事があるみたいで」
環奈は、なるべく視線を合わせないように、そのままひざをつき、床をふいた。

