さらに、おはよう、と言っていないことに気づき、ますます焦ってしまった。
「市川くん、おはよう」
昔の名残で名字で呼んでしまい、しまった、と思ったとき、雅彦が手のひらを頭にのせてきた。
「雅彦って呼ぶって約束したじゃん。はい、やり直し」
雅彦がイタズラっぽく笑いながら言う。恥ずかしくて、環奈は視線を少し落とす。
「……雅彦、おはよう」
少し震えた声で言うと、ポンポンと頭を優しくなでられた。
「よくできました」
さて、と雅彦が、一歩前に出る。
「そろそろ行こうか。入学式始まっちゃうぞ」
「市川くん、おはよう」
昔の名残で名字で呼んでしまい、しまった、と思ったとき、雅彦が手のひらを頭にのせてきた。
「雅彦って呼ぶって約束したじゃん。はい、やり直し」
雅彦がイタズラっぽく笑いながら言う。恥ずかしくて、環奈は視線を少し落とす。
「……雅彦、おはよう」
少し震えた声で言うと、ポンポンと頭を優しくなでられた。
「よくできました」
さて、と雅彦が、一歩前に出る。
「そろそろ行こうか。入学式始まっちゃうぞ」

