おそらくあのときと同じ七つの大罪ーー七人分の命を奪う気だ。

「なにが目的か知らないが、とうとう尻尾をつかんだぞ」

勇吾は自分を鼓舞するように、そうつぶやく。

早く、早くあれを完成させなければ……。

勇吾は落ち着きを取り戻し、トイレ付近の喧騒をあとにして去った。