……どいつもこいつもバカばっか。
ふふっ、こんな私を簡単に信じちゃって。
人なんて信じたら負けなのに。
上っ面だけなやつなんてそこらじゅうにいるはずなのにね。
…この私みたいに。
私は周りのイメージ通りのふわふわきらきらした女の子を演じてる。
だって本性を見せたらみんな離れていくでしょ?
「じゃあまた後でねっ」
「「「ばいばい!美織ちゃんっ」」」
茉白だって本当の私を知らない。
見せられない。
別に茉白が信用に足らないんじゃない。
私が『人』を信じられないだけ。
でもなんの不自由も感じてない。
だってこの『私』がみんなに気にいられている『私』だから。