もうすぐだ。
もうすぐ俺の努力が報われる。
俺の名はカイル・ケネディこと森本慎哉。
今までの人生で全てを犠牲にしてきた。
全部可愛い妹、紗夜のため。
こんな話、誰も信じてくれないだろうか。
これは嘘のようで本当にあった俺の物語。
きっかけは俺が小学1年生の時の事だった。
紗夜はまだ1歳。
貧乏な俺の家はお母さんもお父さんも共働き。
紗夜を保育園に預けに行く時間にはもう出勤していないといけなかった。
保育園に早めに預けようとしたら断られ、困り果てていた両親。
夜中、トイレに起きてしまい、たまたま2人が泣きながら、話し合っているのを見てしまったんだ。
“いっそ紗夜を施設に入れてしまおうか”
その言葉を聞いた瞬間、たまらず飛び出した。
幼いながらに頭が良かった俺は瞬時に話の内容を理解していた。
「なら僕が紗夜を保育園に送る!」
「.....え?」
「慎哉、起きていたのか?早く寝なさい」
必死に涙を隠す両親。
「僕だってベビーカーを押すことくらいできるよ?それにあの保育園は小学校に行く途中にあるもん」
「.....」
「慎哉に頼むしか.....ないかもな」
「でもお父さん.....慎哉はまだ.....」
「もうそんなこと言ってられないだろ」
「.....そうね」
もうすぐ俺の努力が報われる。
俺の名はカイル・ケネディこと森本慎哉。
今までの人生で全てを犠牲にしてきた。
全部可愛い妹、紗夜のため。
こんな話、誰も信じてくれないだろうか。
これは嘘のようで本当にあった俺の物語。
きっかけは俺が小学1年生の時の事だった。
紗夜はまだ1歳。
貧乏な俺の家はお母さんもお父さんも共働き。
紗夜を保育園に預けに行く時間にはもう出勤していないといけなかった。
保育園に早めに預けようとしたら断られ、困り果てていた両親。
夜中、トイレに起きてしまい、たまたま2人が泣きながら、話し合っているのを見てしまったんだ。
“いっそ紗夜を施設に入れてしまおうか”
その言葉を聞いた瞬間、たまらず飛び出した。
幼いながらに頭が良かった俺は瞬時に話の内容を理解していた。
「なら僕が紗夜を保育園に送る!」
「.....え?」
「慎哉、起きていたのか?早く寝なさい」
必死に涙を隠す両親。
「僕だってベビーカーを押すことくらいできるよ?それにあの保育園は小学校に行く途中にあるもん」
「.....」
「慎哉に頼むしか.....ないかもな」
「でもお父さん.....慎哉はまだ.....」
「もうそんなこと言ってられないだろ」
「.....そうね」