しばらくスマホを操作していると、とある記事を見つけた。

『四季山小児童殺人事件 9歳加害者が語った殺人の動機』

私は思わずはっとした。

これだ…私が知りたかった事はここに書いてる…きっとそうだ!

そう思いながら画面をスクロールする私。

『ーーー加害者である少年A(9)は最初の被害者、田崎大斗さん(12)殺害の理由について問われると「田崎さんは僕のクラスメイトの〇〇君に酷いいじめをしていました。それも取り巻き達と一緒になって。6年生が大勢で1人の4年生をいじめるなんて卑怯ですよね?ああいう人間は中学生になったらもっと酷いことをするに決まっています。だから中学に上がる前に殺してあげたんです。」と終始真面目な様子で語ったという。その後の調べで被害者の田崎さんがクラスメイト数人と一緒に少年Aのクラスメイトをトイレに閉じ込めて上から汚水をかけたり、虫を食べさせたり、残忍ないじめをしていた事が明らかとなった。また、少年Aはそのいじめ被害者からいじめの相談をされていて、「自分は死ななければ田崎さん達から逃げられないのか」といじめ被害者は泣きながら少年Aに語ったという。ーーー』

…そう…だったんだ…
…そうだよね。あのお兄ちゃんが何の理由もなく人の命を奪うわけないよね…。
お兄ちゃんは優しくていつも自分より人のことを考える素晴らしい人なんだ。だからこの時もいじめられた人の事を第一に考えて…

私は一瞬でもお兄ちゃんを恨んでしまった事を恥ずかしく思いながら記事の続きを読み進める。