「ありがとう。
邪魔はしてないよ。
困ってたから助かった。
男の人はその…あんまり得意じゃないから…」
いつのまにか真横を歩く柊との近い距離に、ドキドキしすぎて私の心臓の音と隠している柊への想いが手から伝わりそうで、繋がれた手に視線を落とすと
「俺は…。手…嫌か?」
探るような目から柊の感情は読み取れず、繋いだ手の暖かさはこれっぽっちも嫌悪感なんてなくて
「嫌じゃないよ。
柊は特別だから」
と素直な気持ちを口にしてから恥ずかしくて…慌てて付け加えた。
「だって柊は大事な友達だから」
「友達…か…。
なつ…。俺は…」
「ん?」
「いや、なんでもない。
帰ろう、俺たちの家に。
なつ、俺たちはルームシェアしてるけど同居じゃなくて同棲だからな。
誰かに聞かれたらそう答えろよ。
まぁクラスの奴等には俺がさっきやらかしたからもう言わなくても大丈夫だけどな」
くしゃりと表情を崩して笑った柊の横顔を見つめながら私の顔も自然と綻ぶ。
邪魔はしてないよ。
困ってたから助かった。
男の人はその…あんまり得意じゃないから…」
いつのまにか真横を歩く柊との近い距離に、ドキドキしすぎて私の心臓の音と隠している柊への想いが手から伝わりそうで、繋がれた手に視線を落とすと
「俺は…。手…嫌か?」
探るような目から柊の感情は読み取れず、繋いだ手の暖かさはこれっぽっちも嫌悪感なんてなくて
「嫌じゃないよ。
柊は特別だから」
と素直な気持ちを口にしてから恥ずかしくて…慌てて付け加えた。
「だって柊は大事な友達だから」
「友達…か…。
なつ…。俺は…」
「ん?」
「いや、なんでもない。
帰ろう、俺たちの家に。
なつ、俺たちはルームシェアしてるけど同居じゃなくて同棲だからな。
誰かに聞かれたらそう答えろよ。
まぁクラスの奴等には俺がさっきやらかしたからもう言わなくても大丈夫だけどな」
くしゃりと表情を崩して笑った柊の横顔を見つめながら私の顔も自然と綻ぶ。


