「……ど、ドキドキしたんだから!」

華がドキドキ?

ドキドキする相手は俺じゃないだろ。

右京がいるじゃねぇか。

「なんで俺にときめいてるんだよ」

「ときめいてないし!」

「それなら、ドキドキすんなよ」

「あんなことされたら、誰でもドキドキするよ!」

それにすごく甘かったし、と付け足した。

「だって、昨日の響はいつも言わないこと、言ってくるんだよ?」

「知るかよ」

「私、本当にどうにかなりそうだったんだからね!」