横を見ると本当に響は寝ているようだった。

「ばか………ドキドキ返せ」

あたしだけドキドキして損した気分。

仕返ししてやる。

あたしは響のおでこにキスした。

ばーか。

自分でやっときながら真っ赤になってしまうあたしってなんだろう。

はぁ、寝よう。

ああ!!

もう!

響のバカ。

明日、絶対怒ってやる。

許さないんだから!